皆さまはお口や歯に対して
このように思ってはいませんか?
お口の健康は身体の健康につながります
歯を失ってしまうと食事や会話への支障、むし歯や歯周病のリスクが上がるなど様々な悪影響が生じます。見た目も年老いたように見えてしまい、歯を失ったことがきっかけで、人目を気にして思いきり笑えなくなってしまうことも少なくありません。
また、歯周病にかかってしまうと心疾患や誤嚥性肺炎、糖尿病などの全身疾患のリスクが高まります。お口の健康を保って全身疾患の予防もしていきましょう。
お口の健康を損なうことで起きる悪影響は以下の通りです。
- ●食事や会話に支障がでる
- ●認知症のリスクが高まる
- ●医療費がかかる
- ●見た目が老ける
- ●口臭が発生する
- ●自信を失くして、笑顔が減る
歯を失う原因とは
歯を失う原因の1位は歯周病、2位はむし歯です。
特に歯周病は日本人の約80%がかかっている、国民病ともいわれています。この割合は歯科先進国のスウェーデンの3倍以上。残存歯から見ると、ウェーデンでは80歳になっても平均21本の歯が残っているのに対し、日本では平均16本しか残っていないことからもわかります(統計データ)。なぜ、スウェーデンと日本ではこんなにも歯周病の罹患率が違うのでしょうか?
その答えはスウェーデンでは「予防」という考え方が定着していることにあります。
むし歯・歯周病はかかってもしょうがないものと思われがちですが、正しいケアをすれば防ぐことは可能です。歯をできるだけ、削らずにそのまま残せるように予防を行うことが、将来多くの歯を残すことに繋がります。
むし歯や歯周病を防ぐためには
ご自身のお口に合わせたセルフケアと
定期的な歯科医院でのケアが必要です。
まずは歯科医院で自分のお口の状態を正しく理解することが大切です。
どこに汚れがたまりやすいかや、むし歯の発生のリスクなどを知っておきましょう。それを知ることで自分のお口に合った正しいブラッシングを行うことができます。
ただ、いくらキレイに磨けていても、セルフケアだけでは歯垢や歯石を完全に取り除くことはできません。医院での定期的なプロフェッショナルケアを受けて、お口の清潔な状態が続くようにすることが大切です。
成人の予防のポイント
定期検診
まだ歯科医院は「痛くなってから行くところ」という認識があります。
自覚症状がないままむし歯や歯周病が進行している場合もあるため、痛みを感じる時はかなり症状が進行していることが考えられます。
現在お口に問題がない場合でも、その健康な状態をこれからも維持していくためには定期的な検診が必要です。プロによる検査を受けて、もし症状が出てきても早期発見・早期治療ができる環境をつくりましょう。
スケーリング
スケーラーという専用の器具を使用して、歯垢・歯石をとっていきます。
歯石は歯垢が長時間残ってしまってできるもので、固まってしまうと歯磨きで落とし切ることはできません。歯と歯の隙間も丁寧に落としていきます。
PMTC
PMTCは(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略称です。
専用の器具を使用して歯の表面をキレイに磨いていきます。機械の力で素早く丁寧に汚れを落とすので、疲れることなく、爽やかなお口にすることができます。
日頃の正しいブラッシング
正しいブラッシングはむし歯や歯周病予防の基本です。ただ、どんなに念入りに歯磨きをしても、磨き残しはどうしても出てきてしまいます。
その割合は通常約60%、磨き方が上手な方でも約40%が残るといわれているのです。
当院では、磨き残しがより少なくなるよう正しいブラッシングの指導や歯ブラシ選びのお手伝いをして、日常のケアの質も上げていきます。
お子さまの予防のポイント
まずは歯医者さんに慣れてもらうことが大切
小さなお子さんが歯医者に一度怖いイメージをもってしまうと「歯医者=怖い」というイメージが定着してしまいます。そのため、まずは楽しいところだと思ってもらうことが重要です。いきなり治療を始めるのではなく、お話ししたり、練習したりして、歯医者って楽しいところなんだ、という認識を持ってもらえるようにします。
定期検診
体の成長にともない、子どもの口腔環境も日々変化しています。予防の方法もそれにともなって変化していくため、成長過程に合わせた予防の方法やアドバイスを行います。この時、年齢に合わせて精神的なケアもできるように、心の成長過程についてもよく熟知していますのでご安心ください。
保護者の方の仕上げ磨きが重要です。
小さなお子さんだけでは、細かなところまで歯磨きができません。最後は大人の方による仕上げの磨きを習慣づけていただき、汚れをキレイに落とし切りましょう。ただ磨いてあげるだけではなく、もっと上手にみがくためのポイントを教えてあげることも重要です。